愛の証

「…はぁ…はぁ…」
ゆっくりと左手で自分の肉棒を上下にしごきながら、
右手で持っているアナルパールを動かす
「普通のオナニーじゃいけなくなっちゃったの?」
そう口にする自分の顔は酷く歪んでいると思う
「…あ…だって…」
ぐじゅぐじゅとヒロ君はパールを上下に動かす
腰が揺れているのを見て心底嫉妬してしまうけれど、
それを抑えてヒロ君を見つめた
ヒロ君は綺麗だと思う
恋人になって
こんな風に情事をするようになって
人とは違うような情事だけれど―――
虐められて泣きそうになって、
そして快楽におぼれるヒロ君の姿は誰よりも綺麗だと思う

「…だって…ユウヤさんがお尻ばっかりいじるから…」
「ヒロ君はお尻をつつかれるのが好きでしょ?」
「は…はい…」
顔を真っ赤にして、目を潤ませて快楽に歪む姿は酷く綺麗だと思う
同時にこんなヒロ君を見られるのは自分だけなんだと思うと嬉しくて溜まらない
「それに胸も―――」
「ひゃんっ」
持っているリモコンのスイッチを入れるとぶるぶるとヒロ君の乳首でピンク色の機械が揺れる
それに対してベッドに膝をついてオナニーショーを披露してくれてるヒロ君が
腰を落としそうになるが、
それでもぐっとくいしばって頑張っている姿がいじらしくて可愛い
「胸も男の子なのにいじられるのが好きだよね?」
「はい…す、好き…です…」
頬を染めて恥ずかしそうに言うヒロ君の顔が溜まらない
本当に可愛い
今だって、
『ヒロ君の姿をたまにはじっくり堪能したいからオナニーしてるところが見たい』
だなんて普通の人が言ったら殴られるどころじゃ済まない事を
恥ずかしそうにしながら頷いて『ゆ…ユウヤさんが望むなら…』と言ってやってくれているヒロ君
それどころか渡した道具を丁寧に扱ってくれて
それに対して一々辱めるような言葉を言うのに
僕に何も逆らう事無くヒロ君は素直に返事をしてくれる
本当に可愛い


でも―――

「ねぇ、ヒロ君」
「ん…あぁ…ユウヤ…さ…
ちゃんと、見えて…ます…んん…か…」
「うん、見えてるよヒロ君の綺麗なところ」
そう言うとヒロ君は本当にうれしそうな顔をする
本当にどこもかしこも綺麗だ
でも―――
「でも…」
「ん…は…はい…」
「やっぱり、妬けちゃうよ」
「…え…」
その言葉にきょとんとした顔をしてヒロ君は僕を見つめる
「ヒロ君は道具と僕のどっちがいい?」
綺麗だけど、やっぱりヒロ君を喜ばすのは自分でありたい
いつも余裕がないからたまにはじっくりとヒロ君の体をみたいと思っただけだったけれど、
でも道具に頼るよりやっぱり快楽を与えるのは自分でありたいと思った
「…ゆ、ユウヤさんです…」
頬を染めてヒロ君は快楽におぼれそうになりながらもはっきりとそう言ってくれる
それがとてもうれしい
「ヒロ君」
じゃあ、それ出してというと
ヒロ君は綺麗な笑顔で
「は…はい…」
と良い返事をしてくれる
そして、ヒロ君は中腰になって―――
「…ん…あぁ…」
そのままお腹に力を入れはじめる
本当は手で出した方が早いんだろうけど、それじゃはっきり言って面白くない
「ん…あぁ…」
ゆっくりと一つ一つの球が出てくるその様子は悪趣味だけれど、
まるで産卵しているようで酷く興奮する
「…は…あぁ…んっ…」
やがて全部のパールが出終わると、
そのままふらふらの脚で僕のところまで一生懸命歩いてくる姿は愛らしい事この上無い
「…ヒロ君可愛かったよ」
「あ…」
そう言うだけであんな事をしていたというのに頬を染めて恥ずかしがる姿はとても初々しい
とても淫美なのに、
何度犯しても犯しても清楚なところが残っているところがヒロ君の魅力、なのだと思う
「ん…あぁ…」
「これもいらないよね」
そう言って、ローターを無理やりはがすと
「ん…っ」
少しヒロ君は痛みを感じたようだったけれど、
それを気にせずにそのまま床に落とす
それが合図だったように―――


「…ん…」


ヒロ君は僕の唇に自分のものを合わせてくる
なんでヒロ君の唇はこんなに甘いんだろう
否、ヒロ君の体はどこもかしこも甘くて、美味しい
その上食べても食べても満たされる事が無い


「…ん…あぁ…ユウヤさん…」
「ヒロ君」

ヒロ君の頬をゆっくりと撫でるとヒロ君は恥ずかしそうに
か細く、
でも、しっかりとした口調で

「僕の…僕のお尻の穴にユウヤさんのものを挿れてください…
ユウヤさんが欲しくてひくひくしてる厭らしい孔をズボズボとかき乱して下さい…」

と口にする
その言葉を聞いて、ヒロ君の腰を掴み、
「ひゃ…あぁ…ああ…っ!」
「ヒロ君のお尻の穴、こんなに大きく口を開いて…
僕のを美味しそうに咥えこんでるよ?」
そう言うと、ヒロ君は恥ずかしそうに、でも笑顔で
「だって…ユウヤさんのだから…」
僕のだからそうしてしまうというヒロ君が愛しくてたまらない
そのまま唇を再度合わせて、舌を絡ませて、思う存分貪る
「…んっ…あぁ…あ…」
腰はバシンバシンとヒロ君の最奥まで何度も何度も打ち付ける
勿論、ヒロ君の厭らしくて狭い穴が更にしまりが良くなるようにヒロ君のお尻を叩きつけながら

「…ふぁ…いい…ユウヤさん…あぁ…いいのぉ…」

虐めれば虐めるほど、ヒロ君は恥ずかしそうに
でもとても嬉しそうに乱れてくれる
それが嬉しくて、
同時に自分だけのヒロ君なのだと思うと嬉しくてたまらない
「…ヒロ君」
「あ…ゆー…やさ…
今だって必死で自分に応えてくれようとする姿が非常に可愛くて
大切で大切で溜まらない

「…世界で一番愛しているよ」

だから、こんな愛し方しかできない男だけど
どうか離れないで
誰にも負けないくらい―――君を愛しているから

そう思っていると
「んぁ…ゆーやさ…す…き……」
とぎれとぎれだけれど、
ヒロ君も僕の腰に手をまわしてそう言ってくれる
「…ヒロ君…」
「ユウヤさ…」
その瞬間ヒロ君と唇を合わせる
そして、ヒロ君がこれ以上程ないほど僕のモノを絞めつけて―――
その瞬間
「…ん…あぁ…ああっ…」
ヒロ君の奥に精子を流し込む
ヒロ君のモノから出た精子はヒロ君と僕のお腹に飛び散ってたけれど、別にそんな事は気にする事じゃない
「…は…」
どくどくと全部出し終えると、
ゆっくりとヒロ君の尻穴から自分のものを取り出す
するととろりと僕が出した精液の一部が一緒に出てくるものだから酷く厭らしい

「…ユウヤさん…」
「ヒロ君…」


疲れたのか目をとろんとさせて僕の胸に頭を預けてくる
その様子に今日は寝せてあげようかと思っていると―――


「ユウヤさん、世界で愛してます…」
と口にしてくる
「…ヒロ君…」
「…大好き…」
そう言って目を閉じるヒロ君
そんなヒロ君を抱きしめて、
「…僕も、」
ヒロ君には届かないだろうけど、
夢の中にまで聞こえるようにしっかりと僕も伝える
「世界で一番、君のことだけを愛しているよ」


―――たった一つの愛の言葉を